石持浅海『扉は閉ざされたまま』──絵に描いたようなミステリーだからこそ盤石 2011.02.19 書籍・雑誌 石持浅海作品は初めてでしたが、たいへん楽しゅうございました。大学の同窓会で級友たちの集まった館で起こる密室殺人。「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」などでおなじみの、いわゆる「倒叙ミステリ」というやつで、犯人も犯行方法も最初から明らか。登場人物は7人で、物語は館の中のみで展開。7人は飯を食っているか、寝
佐藤義和『バラエティ番組がなくなる日』──テレビってそんなに大切なの!? 2011.02.12 書籍・雑誌 2011年2月8日『読売新聞』の社説「地デジ完全移行 残された半年間で万全を期せ」でこんな記述がありました。テレビは、災害情報から娯楽番組まで多彩な情報を提供し、国民生活になくてはならないメディアである。高画質の映像や様々なサービスが楽しめ、視聴者のメリットも大きい。テレビは新聞
「本日カサの忘れ物が多くなっております」──忘れ物はカサじゃない 2011.02.05 日記 「本日カサの忘れ物が多くなっております。お手回り品にはご注意ください……」雨の降る日に地下鉄なんかに乗ると、こんなアナウンスを聞くことがあります。カサはつねに“モバイルタイプ”(折りたたみ傘とも言う)を持ち歩き、車内では鞄にしまいこんでしまうため、カサを置き忘れたまま電車を降りることは理論上あり