『宇宙戦争』(映画)──スピルバーグの本領が凶悪な方向に発揮された 2005.11.20 映画・テレビ スピルバーク監督の「異星人もの」といえば、ご存知『E.T.』という映画がございます。しかし、わたくしはどちらかというと、同じ時期に公開された『遊星からの物体X』という作品のほうが好きでございまして、つまり「エイリアン」を扱うなら、生温い内容ではなく、徹底的に悪者として描いてほしいというわけでございま
『ソウ2』(映画)──そもそも別の映画だったという事実をどう評価するか 2005.11.20 映画・テレビ 「なぬ? 『ソウ』の続編? そんなもん、作れるんかいな」というのが、予想をはるかに越える早さで公開されたこの映画の存在を知ったときの感想だ。前作は、博打のようなワン・アイディアが最大の魅力であり、二番煎じなど絶対に許されぬ作品だ。とくに残された謎があるわけではないし……というより、物語のなかで、