『バイオハザードIII』(映画)──ありふれたモチーフを上手く料理できなかった 2008.05.11 映画・テレビ 近所のスーパーで買ってきた食材でも、一流の料理人なら最上級の御馳走が作れるように、ありふれた題材を扱っても、優れたクリエイターなら、とびきりの娯楽映画を作ることができるのは『バタフライ・エフェクト』が証明している。この『バイオハザードIII』に登場する“食材”は、「世界崩壊後の荒野」「マッドサイエン
『ソウ4』(映画)──『ソウ』の続編の制作は穴の空いたボートで海を渡るようなもの 2008.05.11 映画・テレビ シリーズ第1作目と比べて「どうこう」言うことはしない。言いたくなる気持ちはわかる。わかるけども、続編の制作は、作り手からすれば、穴の空いたボートに乗っているようなもの。出来栄えが悪くなっていくのは、シリーズものの宿命だ。いかに沈没せずに、陸にたどり着くか。沈没さえしなければよいではないか、という
『バタフライ・エフェクト』(映画)──ありふれたテーマなのに最上級の娯楽作品に仕上げた手腕に脱帽 2008.05.11 映画・テレビ れてきたありふれた話である。最近の映画でいえば、『タイムマシン』に似ている。だが、あちらは、主人公と脚本家が「恋人」に執着するあまり視野狭窄に陥ってしまい、物語としてまとまりのないものになっているのに対し、『バタフライ・エフェクト』の主人公と脚本家は、恋人だけでなく、友人や家族にまで気を配っているた
『クローバーフィールド/HAKAISHA』(映画)──ネタが割れても十分楽しめる 2008.05.04 映画・テレビ 「ネタバレ注意」って言ったって、自由の女神の首がすっ飛んでくる予告編を見たら、おおよその内容は想像できちゃうんだよな。だから、「ネタバレ注意」ってところをあんまり強調しないほうがいいのではないか。たしかに、あらかじめ詳しい内容を知りすぎないというのは、映画鑑賞のイロハではある。ただ、本作品の