憲法は〈国家〉が本来持つ力をわれわれが押さえ込むための“呪縛” 2012.12.09 憲法は〈国家権力〉が本来持っている強大な力を非力な私たちが押さえ込むための“拘束具”ということができます。ひとくちに“拘束具”といっても、いろいろあって、『羊たちの沈黙』のハニバル=レクター博士が着せられているのも拘束具です。 ですが、〈憲法〉=〈拘束具〉のイメージにもっとも近いのは、『
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』──エヴァ世界の理(ことわり)を超えた新たな物語の誕生 2012.11.23 視聴者側にとって「観たいエヴァ」、制作者側にとって「作りたいエヴァ」──「エヴァらしさ」というのは、すべて旧作版に含まれている。そこからはずれたものは「エヴァではない」という烙印を押されてしまう。それほどまでに、旧作版『エヴァ』は堅固な物語です。『序』は、映像や音声など「見せ方」はバージョン
【ヱヴァ】『Q』公開前に『序』の復習──デジタルでミニチュアを再現 2012.11.11 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第3弾『Q』が11月17日に公開されます。 当ブログは、公開から1〜2週間後の鑑賞になりそうですが、観賞後にはレビューをアップしたいと思います。『Q』鑑賞に向けた“復習”として、とりあえず『序』を見直してみました。今さら語るべき言葉はない──といいたい
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:全記録全集』を買っちゃった 2012.11.05 9月に注文していた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 全記録全集』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 全記録全集』が11月3日に届きました。中身はまだ見ていないので、今回は画像のみのご紹介です。▲まずは『序』のパッケージから。▲フィルムコミックや設定資料が収められた冊子です。▲中身
アニメ『新世界より』──「映像化不可能」はなんかおかしい【第一印象レビュー】 2012.10.08 アニメ版『新世界より』(原作:貴志祐介)がスタートしました。今回は初回の感想をメモしておきます。「映像化不可能と言われた原作をアニメ化」みたいな言われ方をしていたのですが、このブログで「RPGみたいだ」と書いたとおり、むしろビジュアルが想像しやすい作品であると思います。小説としてはかなりの長編
【心霊】映画『感染』に写った少女の霊の正体は!? 2012.10.04 映画に写り込んだ“心霊”としては、『サスペリア』とか『フェノミナ』とか『スリーメン&ベビー』とか『リング』とかいろいろありますが、この『感染』も、その手の話が好きな人の間では結構有名なのではないでしょうか。当ブログとしても、ホラー好きとして、もちろん大好物の話題です。また心霊ホラーの小説
『感染』に写った少女の霊の正体は!?──解決編? 2012.09.30 「少女の霊の正体」はじつは分かっていて、女優の真木よう子氏です。もちろん、この映画にも出演しています(真木氏を「少女」と呼ぶのは変ですが)。問題は、なぜ真木氏の顔が写っているのか、それが不明ということです。この場面には、本来は真木氏はいないので、写り込むのはかなり不自然です。この件に
買っちゃった! 平成ガメラシリーズのBlu-ray 2012.09.24 先週「特撮博物館」に行ってきたことをお知らせしたわけですが、よく考えてみると、作品を鑑賞するためのソフトを持っていないことに、今さらながら気づいてしまったのです(工房が所有するのは、テレビ放映を録画したビデオと、『3』のセルビデオのみ)。だから、買っちゃいました。平成ガメラシリーズのBlu-ra
【声優学入門】『プロメテウス』──20世紀フォックス映画でこんな事態になるとは 2012.09.04 『プロメテウス』は3D・日本語吹き替え版で鑑賞しました。 若手女優の剛力彩芽氏が主人公を演じることが宣伝されており、一抹の不安を感じていました。 剛力彩芽氏のことは私は知らなかったのですが、そのキャリアから考えて、その実力が評価されてのことではなく、まさに「宣伝」のためだけにキャスティングされている
『プロメテウス』──描かれるのは「人類の起源」ではなくて…… 2012.09.02 タイトルは『プロメテウス』。〈エイリアン〉シリーズの前日譚であるものの、あくまでも『エイリアン5』ではないので、いったんシリーズとは切り離して、SFサスペンスものとして鑑賞しました。未知のものに対する期待と畏怖、未来の技術に対する憧憬、乗組員の生命が危機にさらされるときの焦燥感。若手監督のよ