ゾンビに人権はあるか?[3]──なぜ攻撃ヘリを向かわせた!? 2012.05.02 政府高官X「そうは言うけどもね、キミ。レオンくんは立派に結果を残しているではないか」そうなのです。「大統領の娘を救出する」という当初の目的は達しているのです。そこは私も評価したい。「プラーガのサンプルを回収する(サドラーから取り戻す)」というほうは、エイダさんのスリットの入ったお召し物に気を取られて
石原都知事が尖閣諸島を購入──地方自治体は〈安全保障〉の主体となりうるか? 2012.04.30 東京都知事の石原さんが、尖閣諸島の一部を都が買い上げる意向を表明したことで、物議を醸しているようです。〈国がやらないから都が一肌脱ぐ〉その発想はなかった! ……と言いたいところですが、似たようなことは私も考えたことがあります。たとえば、日本国憲法では、国の交戦権が否定されていますが、〈地方自治
ゾンビに人権はあるか?[2]──レオンは侵略者? 2012.04.26 もし仮に、われわれが「ゾンビ」(ガナード)に襲われたとして、自分の身を守るために発砲し、なおかつ相手を死なせてしまった、としたらどうでしょうか。そもそも銃を持つことが違法かもしれないのですが、そうだとしても〈人権〉(FHR)の問題は生じません。〈人間〉と〈ゾンビ〉の間には〈FHR〉は成り立た
ゾンビに人権はあるか?[1]──『バイオハザード4』から〈真実〉を見つける 2012.04.24 〈ゾンビに人権はあるか?〉──ほとんどの人にとってまさに「どーでもいいこと」だろうと思います。『バイオハザード』ユーザーでさえも、関心を払うことのない問いかけでしょう。しかしながら、テレビゲームという虚構の世界にも、〈真実〉や〈理(ことわり)〉が含まれている場合があります。それは、このブログ
【戦争と平和】『バトル・ロワイアル』を見ながら〈集団安全保障〉を考える 2012.04.15 最近の注目の話題といえば、北朝鮮とミサイルの問題でしょうか。まさに〈戦争と平和〉に関わる重大事だけに、このブログの守備範囲といえます。しかし、〈戦争と平和〉の問題を論じる際には、〈死刑〉と同様に、あらかじめ〈モノを考える枠組〉を作っておく必要があります。そうしないと、「ミサイルが飛んでき
まだまだお正月気分が抜けないので引き続き「戦争と平和」について考えてみた 2011.01.09 今年は、仕事始めの1日目から雑誌の校正作業というハードな幕開けでしたが、喉元過ぎれば三連休ということで、まだまだお正月気分が抜けません。といったわけで、引き続き今日も「戦争と平和」について考えてみます。1日目に、自分や他人の幸福を守るという〈目的〉を実現するための〈手段〉として日本国憲法が使えそうだ
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──最終日:藤子・F・不二雄「宇宙船製造法」 2011.01.04 お正月に考える戦争と平和シリーズ。最終日の今日は、14年前にもミニコミ誌で取り上げたことがあるのですが、藤子・F・不二雄先生のSF短編「宇宙船製造法」(『みどりの守り神』中央公論社に所収)をご紹介したいと思います。 (さらに…)
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──3日目:小林泰三「C 市」 2011.01.03 昨日は〈強盗論〉には「恣意的な状況設定」という問題があると述べました。では、恣意的でない状況設定、いいかたをかえれば、現実の世界に限りなく近いたとえ話とはどんなものか。今日はこれを考えてみましょう。 (さらに…)
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──2日目:『サイレン』 2011.01.02 他国に攻められたときのために軍隊を持っておくのは当然──というのが自衛隊(日本の武装)賛成論です。これをわかりやすくするために、「強盗に襲われたとき、抵抗せずになすがままにしろというのか。反撃するのは当然だ」といったたとえ話で説明されることがあります。これを仮に〈強盗論〉とでもしましょう。今
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──1日目:『プレデター』 2011.01.01 お正月のように、普段の喧騒を離れ、まるで悠久の時間が流れているような、そんなゆったりとした精神状態のときには、せわしない日常では思い至らない、大局的かつ抽象的なことがらに思いを巡らせるのに絶好の機会となります。で、新年は「戦争と平和」という大仰なテーマに取り組んでみることにしました。 (さら