『大日本人』(映画)──誰もが笑えるわけではないが生真面目な制作姿勢は評価できる 2008.03.30 映画・テレビ 世間が悪態をつくほど「駄作」ではないと思うのだが、かといって他人に積極的にオススメできるかと言えば、そうでもないのが悲しい。「松本人志監督作品」として、どうしても〈笑い〉を期待してしまうが、個人的には1回も笑えなかった。笑える人だけが笑えればいい、必ずしも笑ってもらえなくていい、という制作姿勢な
『コワイ女』(映画)──〈完成度〉は高いが〈満足度〉が低いワケは…… 2008.03.03 映画・テレビ 全体的にけっして出来が悪いわけではない。まったく無名な監督が作ったものであったなら、「なかなか新しい感覚のホラー監督が登場したぞ」と、かつて「片隅」「4444444444」を見たときのように、カルチャーショックと嬉しさを覚えたに違いないのだが、雨宮慶太(「カタカタ」)、豊島圭介・清水崇(「うけつぐも