『昭和歌謡大全集』という題名を聞けば、誰もが懐古趣味というかノスタルジーに浸ることを目的とした作品を想像するだろう。
しかし、いざフタを開けてみると、オバサンと若者が殺し合うという、ゆる〜い『バトル・ロワイアル』とも言うべき、ブラックな映画なのであった──実際はそれがわかってて観るのだが。
昭和の歌謡曲は確かに劇中に流れるから看板に偽りはないわけだ。
ただ、そのネタを知ったうえで、「殺し合いという緊張感ある場面で、あえて昭和の歌謡曲のような陽気な音楽を流して、シニカルな雰囲気を作り出している」と観賞前には想像してたのだが、作品全体のテイストは微妙に異なる。
本作品のオバサンは、30代の独身女性。そんな流行りの言葉で言えば「負け組」の人たちに対する温かな視線をこの作品からは感じるのだ。
『昭和歌謡大全集』というタイトルから最初に想像したほんわかしたムードが漂っているのである。
はじめまして。
僕も、最近、この映画みましたよ。
なんか、すっごかったです。
まさか、終わり方が・・・。
調布の方、ごめんなさいって感じで。笑
これぞ、映画って感じがしました。
僕は、こんな映画が好きです。
コメントどうもありがとうございます。ラストに関しては、先日、長崎県にある某観光スポットに行ったばかりだったので、複雑な気分ではありましたが……。
昭和歌謡大全集
孤独なコンピュータおたくの6人グループのひとり、スギオカは、刃渡り20センチの山岳兵用ナイフをジーンズのベルトにさし、白昼の街に。尻を突き出して歩くおばさんの喉にナイフを押し、水平にひいた。ミドリ会という名のおばさんのグループのひとり、ヤナギモトミドリが…