『BIOSHOCK2(バイオショック2)』──ほんのちょっとがとっても大事

『天空の城ラピュタ』のラスト、パズーとシータがラピュタを離れるとき、パズー視点で、誰もがその存在を忘れていた「ロボット」の歩く様子がちらりと映るカット。

『キャンディキャンディ』の主題歌で、♪なきべそなんてさよなら ね! の「ね」。

仮に、これらが存在しないまま作品が世に出たとしても、傑作であったことには変わりはなかっただろう。

だが、こんな「ほんのちょっとしたこと」が作品の完成度を一気に押し上げていることがある。

『バイオショック2』の場合は、物語の終盤、●●●●が一緒に戦ってくれるようになるのが、それに相当すると思う。

「敵にまわしたら恐ろしいヤツ」が仲間になったときの心強さ。

ただ、「ほんのちょっとしたこと」が「ほんのちょっとしたこと」であるがゆえに、そしてゲームのシステムと物語上の必然であることは理解できるものの、思う存分満喫できないところが、とても惜しい。

もっと一緒に戦いたかったよ。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


こちらの記事もどうぞ

  1. 〈アジェンダ・セッティング〉とは〈世界の果て〉のことかもしれない

  2. 『フォーガットン』(映画)──結末はけっして“どんでん返し”ではない

  3. 【声優学入門】もしも『バイオハザード4』の日本語版を作るとしたら?

  4. 【ジョジョ】「根掘り葉掘り」の「葉掘り」ってどういうことだああ〜〜!?

  5. 『ノロイ』(映画)──ホラープロデューサー・一瀬隆重の最新作は意外にも伝統的恐怖だったが……

TOP