紛争地帯で医療活動をしているアメリカ人医師を救うため、特殊部隊が現地へ向かう。主人公の大尉は、当の医師だけでなく、避難民までも救うことを決意したため、任務は危険な方向へと向かい出す。
そもそも『ダイ・ハード4』として企画されていたと聞き、軽いノリを期待していたのだが、予想以上に“重い”のに驚いた。
こういう映画を鑑賞する場合、どういう価値基準をもって臨むべきか、というのが微妙な問題になってくる。「キリスト教徒をイスラム教徒から救い出す」というストーリーであり、時節柄もあって露骨すぎる。
だが逆に、露骨すぎるからこそ危険は少ないという見方もできるわけだ。
戦争や民族紛争、あるいはアメリカの軍事介入という<マクロ>の中では、人命救助という<ミクロ>が虚しいものになってしまう。
この映画の中で描かれているのは、人間として当然ではあるが、本来は払拭すべき<人道主義>に目覚めてしまった男の物語だ。
<マクロ>的視点からは、ちゃんちゃらおかしいということになるわけだが、作品を鑑賞している間くらいは、やはり<ミクロ>的な視点で観ることに徹しているべきなのだろう。そう意味では、よくできている。
ティアーズ・オブ・ザ・サン
!!! ネタバレアリ !!!序盤は正直、どうなることかと思いました。なんか、えぐいの。戦争映画なんだから、仕方ないのかも知れないし、実は、戦争映画にしたら、そんな言うほどえぐくないんだけど、"ブルース・ウィリス主演の、ひょっとしたらダイ・ハード4になっ……