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映画・テレビ ホラー

『パラノーマル・アクティビティ』(映画)──どうせウソなら開き直りがほしかったなあ

このあいだニコニコ動画で『ノロイ』を見た。
映画館に足を運び、DVDも持っている作品であるが
何度見てもおもしろい。
おもしろい理由のひとつは
「ウソとわかっているけどあえて挑発にのってみる」
という見ている側の思惑と
「『ウソとわかっているけどあえて挑発にのってみる』という挑発にのってみる」
という制作者側の意図がうまく合致し、
お互いの共犯関係が成り立ってところにあると思う。
しかもニコニコ動画の場合、
この共犯関係が複数になるので
おもしろさが倍増するというわけだ。
(まあ、権利関係の問題はあるとしても)
そして、この共犯関係を前提として、
「どうせバレているのなら好き勝手にやってしまおう」
という制作者側の開き直り。
これも『ノロイ』を傑作にしている要因のひとつだ。
といったところで、
「ドキュメンタリータッチのフィクション」
「題材が超常現象」
という共通点のある
『パラノーマル・アクティビティ』に目を向けてみると
やはりこの「開き直り」が足りない気がする。

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映画・テレビ ホラー 声優

『屍鬼』──声優チェック

基本的にキャストは若い人(だと思う)がメインなので敏夫:大川透、辰巳:高木渉しかアイデントファイ※注できず。

全体的に悪くはない(というかどうでもよい)。

大川氏は、小説版『屍鬼』の敏夫のイメージには合っているが アニメ(コミック)版は違和感がある。

もっとも、どのようなキャストであれ 初回は違和感がつきものだ。

一方、辰巳の高木氏はドンピシャリで、 こちらのほうが驚き。第遺血話は(とうぶんの間は)コミカルな役回りだと思うが シリアスな(コワイ)シーンで 高木氏の本領が発揮されそうだ。

声優とは関係ないが、 第遺血話には沙子も出てほしかったお(;ω;)

※注「アイデントファイ」 声だけを聞いてキャストを 当てるテクニックというかゲーム。 声優マニア歴30年ゆえに楽しめる遊び。

※「声優チェック」は作品レビューの前段階として 声優のみに焦点を当てるメモのようなもの。

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ホラー DVD

『裏ホラー』(DVD・ネット)──女性が“汚される”ことへの嫌悪と憧憬

ホラー・プロデューサーの一瀬隆重氏が仕掛けた新感覚の恐怖。『ほんとにあった呪いのビデオ』などのように、〈幽霊〉が落とし所でないところが新しい。

では、『裏ホラー』で恐怖のエッセンスとなっているものはなにか。それは、女性が“汚される”“壊される”“犯される”ことへの嫌悪と憧憬である。

大きな白い紙を1枚敷いたようにきれいに降り積もった雪の上をドカドカと足跡をつけてみたくなる衝動。美しく咲いた花を「折りたくなってしまう」気持ちを自分の中に発見する恐怖。

これが『裏ホラー』の恐怖のエッセンスである。

その観点からあらためて各エピソードを見直してみると、「ストーカー」はそのものズバリだし、「襲われたアイドル」もわかりやすい。「呪いの祠」「スプーン曲げ」「幽体離脱」「飛び降りる女」「手を振る女」は、本来“そうなる”のは男でも十分成り立つはずなのだが、『裏ホラー』においては、女性でなければならなかったのだ。

「謎の肉玉」は、一見すると法則から外れるように思えるが、上記の観点を念頭におけば、“女性の一部”を弄んでいるように見えてくるだろう。

ただ、制作者がどこまで上記のエッセンスを自覚していたかは疑問だ。「トシオさん」のラストは、カメラがもっと近くに落ちるべきだったし、「念写」で写るのは若い女性のほうがよりよかっただろう。

もちろん、『裏ホラー』の見方は性別によっても異なるにちがいない。女性は「こんな目に会うのは嫌だ」と思い、男は「こんなことがあってはいけない」と思いながら「もっとやれ」という邪念も抱く。

ホラー作品において、幽霊や怪物に襲われるのは、たいてい若い女性だ。それは「おじさんが怖がってるのは見たくない」という理由もあるが、美しいものが汚されることへの嫌悪と憧憬がホラーの重要な要素になっているからでもあるのだ。