『電子書籍の衝撃』(本)

電子書籍とウェブサイトはどうちがうの?

「そもそも電子書籍とは何か?」を突き詰めて考えていったとき頭を悩ませるのは「電子書籍とウェブサイトはどう違うのか」ということだ。

そもそも、文字情報を広く伝達する手段として、従来は紙媒体(本・雑誌)がもっとも有効だったわけだが、パソコン・ケータイの普及やインターネットの発達により、ウェブサイトが台頭してきたという経緯がある(もちろん、ウェブサイトが紙媒体にとってかわったわけではないのだが)。

「電子書籍を読む」ことと「ウェブサイトを見る」ことは、iPadやキンドル、パソコン、ケータイなどの「電子端末でコンテンツを読む」という点では同じだ。

となると、電子書籍とウェブサイトの境界線はどこにあるのか、いや、そもそも両者を区別する必要さえもわからなくなってくる。

電子書籍を制作・販売するのは、「書籍」というだけあって、なんとなく出版社であることが前提となっているが、電子書籍とウェブサイトの境界があいまいであるなら、その前提も怪しくなってくる。

パソコンやケータイといった電子端末で音楽や動画などのコンテンツを楽しむ行為がわれわれの生活に定着していることを認めるとして、「紙の書籍を読む」ことと「電子の書籍を読む」ことの間にはかなりの隔たりがあるのではないか。

両者はまったく別の行為であり、単に媒体・手段が変わるだけだと考えるのは、とてもマズイということになる。

おそらくこれからやるべきことは、「紙の書籍を読む」ことと「電子の書籍を読む」ことの隔たりを解消し、両者が同じ行為であるとユーザーに感じさせていくことだろう。

「おそらく」などと弱腰なのは、

  • 「電子書籍を読む」イコール「ウェブサイトを見る」でなぜいけないか。
  • 「紙の書籍を読む」イコール「電子の書籍を読む」になぜしなくちゃいけないか。

という問いに対する答えを、このブログではまだ見出していないからだ(もちろん、なんとなくはわかる。収益構造とか出版文化の危機とか)。

情けないことに、まだ問題点すら提示できていない。考察の入り口に立ったばかりなのだ。

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