『ドーン・オブ・ザ・デッド』(映画)──みんなに勧められる傑作だが原作を越えていないのが残念

初っぱなから画面に引き込まれ、あれよあれよと物語が進み、エンドクレジットが出てきたときには「あれ? もう終わり?」と思ったほどだから、それだけ作品にのめり込んでいたということであって、佳作には違いない。みんなに観て欲しいとオススメできる。

それでもやはりどこか《深み》が足りないのではないか、と不満を覚えてしまうのは、この作品がただの新しい「ゾンビ映画」なんかではなく、あくまでも『ドーン・オブ・ザ・デッド』という看板を掲げているからだ。

たとえば原作(ジョージ=A=ロメロ)版と同じように「ショッピングモール」が出てきても、「ファンサービス」ないし「オマージュ」以外に意味があるように思えない。

作品に《時代》が投影されていない(「《時代》が投影される」とはどういうことかを考えていない)という点で、原作を越えることがなかったのが残念と言えば残念だ。

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