【声優学入門】なぜゲームは日本語吹き替え版にすべきか──深作欣二監督が語る

Img2012082501
Img2012082502
いま手元に、いささかマニアックなアイテムがあります。
『メイキング・オブ・クロックタワー3〜深作欣二がゲームを変えた〜』というDVDで、PS2ソフト『クロックタワー3』の予約特典として入手したものです。
『クロックタワー3』といえば、かの深作欣二監督の遺作として知られているゲームです。
このDVDによると、『バイオハザード』など、ほかのカプコン製ゲームと同様に、『クロックタワー3』も当初は英語音声で制作が進められていたそうです(『クロックタワー』のほかのシリーズは英語音声・日本語字幕)。
ところが、深作欣二監督の「アクションとセリフを一致させるということは、アクション映画の鉄則だからなあ」という鶴の一言で、日本語音声になったのです。
これはなかなか示唆的な言葉です。
当ブログとして、これを敷延すると「ゲームをプレイすることで生み出される生理的快楽は、映像と音声が一致することでもたされる」ということなのではないでしょうか。
つまり、日本語を母語としているプレイヤーが、英語音声(日本語字幕)でアクションゲームをプレイすると興を殺がれてしまう、というわけです。
『バイオハザード リベレーションズ』や『オペレーションラクーンシティ』で、日本語音声が採用された理由もそこにあると思われます。
この深作欣二監督の〈ダメ出し〉から10年の時を要したわけですけど……。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おしらせ

現在は〈ぎゃふん工房の作品レビュー〉gyahunkoubou.comにて更新しています。

こちらの記事もどうぞ

  1. ごまっとう『シングルV「SHALL WE LOVE?」』(DVD)──3人が一緒にいるのは“仲が良い”からではない

  2. 東野圭吾『片想い』(本)──東野作品には珍しい「複雑」な話だが……

  3. 【実況プレイ:ディープフィアー】パート18〜19です!

  4. 【字幕実況】アーシャといっしょにモンスターワールドIV[04]

  5. 【死刑】自分が裁けば公平──『宇宙船レッド・ドワーフ号』

TOP