ニンテンドー3DSを持っていないので、あくまでオフィシャルサイトでトレーラー映像を見た感想なのですが──。
クリスとジルの日本語版キャストがあまりにハマりすぎて笑った……いや怖すぎる。 これはニンテンドー3DSの購入を本格的に検討しなければならない事態だ!
今回は、当然ながらゲームのレビューではなく「声優学」の観点からの批評となります。
●クリス=レッドフィールド→東地宏樹
東地さんは、最近もこのブログで触れたネイサン=ドレイク(「アンチャーテッド」シリーズ)ほか、グルーデック=エイノア(『機動戦士ガンダムAGE』)、ディーン=ウィンチェスター(『SUPERNATURAL:THE ANIMATION』)など、当ブログの厳選された鑑賞作品のなかで、登場率がハンパない。日本で考えうる最上の「クリス」であり、まさに盤石、鉄板、王道。
ただ、裏を返せば「またアンタか(笑)」感もあるので、もし自分がキャスティングするとすれば、後述のジルとの関連で、土田大さん(トニー=アルメイダ「24 -TWENTY FOUR-」シリーズ/ライトニング=マックィーン「カーズ」シリーズ)もいいかもしれない。 『バイオハザード コード:ベロニカ』のクリスは、東地さんより土田さんのほうがいいと思う。
●ジル=バレンタイン→湯屋敦子
湯屋さんは、クリスの東地さん以上にハマっている。ミシェル=デスラー(「24 -TWENTY FOUR-」シリーズ)、佐藤美和子(『名探偵コナン』)など、担当している役柄がそもそもジルのイメージを持つ人物ばかりだから当然かもしれない。
『バイオハザード』の第一作目、『3』、『5』と、すべてのジルが自分の中で湯屋さんの声に脳内変換されてしまう。
次に、ゲストキャラのキャスティングを見てみよう。(くりかえしになりますが、ゲームは未プレイです。)
●パーカー= ルチアーニ→宮本充
ヒゲデブ男に宮本さんのキャスティングは意外。ただ、それによってこのキャラクターが「善人」であることがわかる。(勝手な想像です)
モルガン=ランズディール→銀河万丈
銀河さんだと!? ゲームファンは思わずププッとなってしまうはず(褒め言葉)。 リキィッドォォォォ!
●ヴェルトロ→池田秀一
そうですか、池田さんですか。 これはこれは。意外なところで意外なお方が。 こういう作品でこういう人が出てくると、グッと作品が引き締まる。
さて、乗り掛かった船で、シリーズでおなじみのほかのキャラクターについても、日本語版キャストを勝手に考えてしまいましょう。
●クレア=レッドフィールド→甲斐田裕子
甲斐田さんは、CGアニメーション『バイオハザード ディジェネレーション』のクレアで、いわばオフィシャルなキャスティング。
ただ、この作品では違和感はないが、ゲームのクレアのイメージだと、もう少し“ジャジャ馬”感がほしい。 ゲーム版のキャストであるAlyson Courtさんの演技が抜群にうまく、強烈な印象を残しているので、なかなか日本人の声をイメージしにくいのだ。
『銀魂』つながりで、杉本ゆうさんという路線もあるかなと思ったが、クレアのもつ“女性らしい可憐さ”は甲斐田さんの表現のほうがよさげで、悩むところだ(悩む必要はないのだが)。 むしろ、杉本さんはシェバ=アローマのほうがいいかもしれない。
[2015年12月 追記]杉本ゆうさんは『バイオハザード6』でハニガンにキャスティングされています。
●アルバート=ウェスカー→立木文彦
立木さんは、映画『バイオハザードIV アフターライフ』のキャスティングだが、ちょっとこれは違う。
この映画の地下の軍事施設で指揮を執っている男は、誰がどう考えても碇ゲンドウである(「ヱヴァンゲリヲン」シリーズ)。 むしろ立木さんは、バリー=バートンのほうがしっくりくる。
[2015年12月 追記]バリー・バートンは『バイオハザード リベレーションズ2』で屋良有作さんが演じています。
“渋い低音ボイス”ということなら、小杉十郎太さん(空条承太郎『ジョジョの奇妙な冒険』/ミューレン大佐『グランディア』)なんかはハマりそうだ。
また、やさしいパパ(ダニー「フルハウス」)というイメージが強いが、悪役をやると途端に尋常でない凄みがでる大塚芳忠さんもいいかも。
いずれにしても、ウェスカーは、ベテランの貫録がほしいところだ。
●シェリー=バーキン→釘宮理恵
純粋に勝手なキャスティング。 くぎゅさんは、アニメファンにはおなじみだが、洋画の吹き替えでも、少女役がハマっている。
[2015年12月 追記]シェリー・バーキンは、『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』では金元寿子さん、『バイオハザード6』では坂本真綾さんが務めています。
「バイオ」にはそのほかにも、レオンとかエイダとか重要キャラクターがいるので、それらの“勝手キャスティング”は今度の課題としたいと思います。
それにしても、『メタルギア』シリーズ、『アンチャーテッド』シリーズ、『バイオショック』シリーズを見れば明らかなように、ゲーム音声の日本語化は洋画の吹き替え以上に重要です。
「バイオハザード」シリーズといえば、「映画のようなゲーム」の先駆者であるわけですが、シリーズ15年目にして日本語版の搭載とは、遅きに失したと言わざるを得ません。
『6』に日本語版が搭載されるのかどうかわからないのですが(たぶんされないでしょうが)、たとえばダウンロードコンテンツなどで楽しめるようにしてもらいたいものです。
[2015年12月 追記]予想どおり標準では搭載されませんでしたが、ダウンロードコンテンツとして日本語版が楽しめます。
今回のように、ゲーム本編をプレイせずとも、日本語版キャストを見るだけで、これだけ遊べるのですから。 う〜ん、ニンテンドー3DS買おうかなあ、どうしようかなあ……。
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