いま手元に、いささかマニアックなアイテムがあります。
『メイキング・オブ・クロックタワー3〜深作欣二がゲームを変えた〜』というDVDで、PS2ソフト『クロックタワー3』の予約特典として入手したものです。
『クロックタワー3』といえば、かの深作欣二監督の遺作として知られているゲームです。
このDVDによると、『バイオハザード』など、ほかのカプコン製ゲームと同様に、『クロックタワー3』も当初は英語音声で制作が進められていたそうです(『クロックタワー』のほかのシリーズは英語音声・日本語字幕)。
ところが、深作欣二監督の「アクションとセリフを一致させるということは、アクション映画の鉄則だからなあ」という鶴の一言で、日本語音声になったのです。
これはなかなか示唆的な言葉です。
当ブログとして、これを敷延すると「ゲームをプレイすることで生み出される生理的快楽は、映像と音声が一致することでもたされる」ということなのではないでしょうか。
つまり、日本語を母語としているプレイヤーが、英語音声(日本語字幕)でアクションゲームをプレイすると興を殺がれてしまう、というわけです。
『バイオハザード リベレーションズ』や『オペレーションラクーンシティ』で、日本語音声が採用された理由もそこにあると思われます。
この深作欣二監督の〈ダメ出し〉から10年の時を要したわけですけど……。
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- 【声優学入門】なぜゲームは日本語吹き替え版にすべきか──深作欣二監督が語る
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