『ブラインドネス』(映画)──他の作品が避けてきた描写に真摯に取り組んだ姿勢を評価したい

「主人公を除く全員の目が見えない」という設定は新しいものの、描こうとしていることは、実はありふれたものである。

ただ、このような状況になったときに当然起こりうる問題を、他の作品がうまくごまかしたり、絶妙に回避してきたのに対し、この作品では、真正面から真摯に描いていて、そこがすばらしいと思う。どのように物語を展開するか、いくつか選択肢があるなかで、実に的確なものを採用している。

この制作姿勢に注目したい。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おしらせ

現在は〈ぎゃふん工房の作品レビュー〉gyahunkoubou.comにて更新しています。

こちらの記事もどうぞ

  1. 「トリビアの泉」(テレビ)──「トリビアの泉」に漂う“違和感”の正体

  2. KARA『KARA BEST CLIPS』──感謝する。その暴力的な愛おしさに

  3. 『名探偵コナン 水平線上の陰謀〈ストラテジー〉』(映画)──期待を裏切らないがゆえに沸き起こる複雑な想い

  4. 『ドッグヴィル』(映画)──“人間の本質”を炙り出す表現形式

  5. 文句を言わない──ゲームをより楽しむためにレビューを書こう![8]

TOP