『ガール・ネクスト・ドア』(映画)──危険度ランクA女優、エリシャ=カスバートがポルノ女優役だと……!?

 『24 -TWENTY FOUR-』シリーズのキミー役でおなじみ、エリシャ=カスバートは、このたびぎゃふん工房によって「危険度A」に認定された。エリシャの前に「危険度A」に認定されたのがTata Young(タタ・ヤン)であることを考えれば、この危険度の判定がいかに厳しいものであるかがわかってもらえるだろう(しかも、タタ・ヤンは女優じゃないし)。

今回ご紹介するのは、そんなエリシャ主演の「となりのお姉さん」……じゃなかった『ガール・ネクスト・ドア』である。

隣の家にやってきた綺麗なお姉さんは実はポルノ女優だった──というベタベタな設定、窓からお姉さんの着替えを覗いていたら見つかってしまって──というベタベタなストーリーであるが、それは決して作品の出来が悪いというわけではなく、こちとらエリシャのプロモーションビデオのつもりで鑑賞しているわけだから、むしろベッタベタなほうが都合がよかったりするのだ。

エリシャのサディスティックな感じは、キミーそのもの。これはうれしい。 ポルノ女優という役柄のエリシャの口からちょっぴりエッチな言葉が出てきたり(ほんとにちょっぴりなのだが)、主人公の妄想のなかでちょっと過激な行為(ほんとにちょっとなのだが)をしているだけで、こっちはお手上げだ。だから、最初の30分間でお腹がいっぱいになってしまった。

それ以降のストーリー展開も決して悪くはないし、非難には値しないが、エリシャのPVのつもりで見ている者としては、だんだん彼女の影が薄くなってしまい、いささか不満も残ったのも事実。もうちょっと、ラブ・ストーリーとして感動もしたかったのだが。

最後に、もっとも重要なことを付け加えるが、この作品に関しては、『24』のキミーと同じ園崎未恵氏が吹き替えを担当している日本語版での鑑賞が必須である。

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