『クローバーフィールド/HAKAISHA』(映画)──ネタが割れても十分楽しめる

「ネタバレ注意」って言ったって、自由の女神の首がすっ飛んでくる予告編を見たら、おおよその内容は想像できちゃうんだよな。

だから、「ネタバレ注意」ってところをあんまり強調しないほうがいいのではないか。たしかに、あらかじめ詳しい内容を知りすぎないというのは、映画鑑賞のイロハではある。

ただ、本作品の場合、ネタがあるていど割れても十分に楽しめる、ということだ。

安易に先が読める物語展開も、この作品に関しては、マイナスではない。「来るぞ、来るぞ」と思っているときに「ドーン!」ってなるほうが、実は衝撃度が大きかったする。

ストーリーを盛り上げるためのとってつけたような設定がこれまた秀逸。どうせなら、もっと「とってつけた」ほうがよかったが、物語の主軸が“I LOVE YOU”系であることを考えると、バランスとしてはいい塩梅だったのかもしれない。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


こちらの記事もどうぞ

  1. 【声優学入門】もしも『バイオハザード4』の日本語版を作るとしたら?

  2. 『思い出のサンフランシスコ』(舞台)──「敵」同士として引き裂かれてしまった家族の悲劇

  3. 「もしドラ」の編集者・加藤貞顕氏がデジタルコンテンツのプラットフォームを構築中

  4. 『24 -TWENTY FOUR- シーズン7』──情を引きずらないから心に残る

  5. 人権──私はこいつを〈FHR〉と名付けて呼んでいる

TOP