情報を集めない──ゲームをより楽しむためにレビューを書こう![5]

これまで「ゲームの印象を他人に決められる」ことが問題であると繰り返し述べてきました。
じつはここでいう「他人」には、そのゲームを発売するメーカーも含まれるのです。
メーカーとしては、そのゲームの「売り」を宣伝します。ユーザーはそれを見て買うかどうか判断するわけですが、その「売り」の部分さえも、究極的には「他人」による評価になってしまうのです。
個人的な体験を話しましょう。
『バイオハザード コード:ベロニカ』というゲームがあります。ストーリーの途中で、プレイヤーが交代するわけですが、当時、私はこのことを知らず、とてもびっくりした思い出があります。
ただ驚いただけでなく、感動すら覚えました。つまり、知らなかったことがプラスに働いたのです。
それ以来、私はゲームをプレイする前になるべく情報を仕入れないようにしています。
たとえば、10月4日に発売される『バイオハザード6』に関して、ある時期から私はサイトなどをチェックするのをやめました。
事前に情報を仕入れてワクワクするよりも、実際にプレイして驚くほうが楽しいことを経験から学んだからです。
さて、すでにお気づきのように、この方法には欠点があります。
情報を仕入れないとすると、そもそもそのゲームを購入すべきかどうか、どうやって判断するかということです。
ですから、これはある程度クォリティが保証されているゲーム(ここでいうなら「バイオハザード」シリーズ)にしか当てはまらないことではあります。
あとは、ゲームレビューの書き方というより、「おもしろいゲームを選ぶためのポイント」という話になるのですが、それについてはまたの機会にしてみたいと思います。
※文中、『バイオハザード コード:ベロニカ』のネタバレがありますが、まあ昔のゲームということでご了承ください。

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