「レジスタンス」という言葉には「微力ながらも信念を持って強大な力に〈抵抗〉する」というイメージがある。
この第三作目をプレイしてから、前2作を振り返ると、戦っていたのはオフィシャルな軍隊だし、主人公は超人だし、厳密な意味での「レジスタンス」ではなかった気がしてくる。
本作の主人公も、実際プレイしていると、けっこう「超人」ではあるが、全世界が敵勢力に完全に支配され、人類はほそぼそと地下で暮らしていくしかない、という世界観は、まさに「レジスタンス」というタイトルにふさわしいイメージといえる。
人類を救おうというより、妻と子どもを守るために戦う、というのは、映画などの物語ではもはや陳腐な設定かもしれないが、ゲームの動機付けとしては、なかなかいい塩梅だ。
シューティングゲームとしての遊びやすさは前2作から踏襲されており、敵の猛攻に初見クリアが困難なところもあるが、ライフ回復の配置など細かい部分に配慮が行き届いており、絶望的ではあるが希望がないわけじゃない、というゲームバランスは秀逸だ。
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