『天誅 紅』(ゲーム)──「時代劇」なのになぜかラテン系

「敵の行動パターンを読み解き、発見されないようにしながら目的を達成する」というゲームといえば、『メタルギアソリッド2』『サイレン』などのタイトルが頭に浮かぶ。前者は“コメディ”、後者は“ホラー”だ。つまり、このタイプのゲームは、全体のテイストをいかようにももっていくことができるということ。

で、『天誅 紅』はといえば、戦国の世を舞台に、復讐心に燃えるくの一が主人公だ。いくらでもシリアスな方向に進むことができる設定であるが、本作の制作陣が選んだ道は、なんと「時代劇」なのに、ラテン系のノリのゲームであった。

「人を殺す」ことが主題なのに、どこか陽気。考えてみると、「復讐心に燃えるくの一」という素材自体、今の時代じゃギャグにしかならないのかもしれない。

『サイレン』よりも『メタルギアソリッド2』寄りのゲームということになるが、『メタルギアソリッド2』のギャグがベタベタな“吉本系”なのに対し、本作の“笑い”はスマートな“人力舎系”といえよう。

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