『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』(ゲーム)──リアルなグラフィックなのに〈おバカな世界観〉がポイント 2010.01.03 PS3の電源を入れ、『クラッシュ・バンデクー』以来の〈NAUGHTY DOG〉のロゴに懐かしさを覚え、いざゲームが始まれば、ロード時間ゼロのノンストップ・アクションが展開し、ゲームを中断するタイミングを見失いながら、時間の感覚を喪失し、あれよあれよといううちにエンディング。映像よし、サウンドよし
『バイオハザード5』(ゲーム)──時代のほうが追いついてしまった……か? 2009.04.12 第1作(リメイク版含む)→『コード:ベロニカ』からつながるシリーズ本流のストーリーであるからして、『バイオハザード』ファンとして、やらないわけにはいかない作品だ。とくに出来が悪いわけではないし(いやむしろ完成度は高いと言える)、改善すべき点があるわけではない。しかし、「大満足!!」と太鼓判を
『サイレン ニュートランスレーション』(ゲーム)──傑作ホラーゲームの背景に見え隠れする“さびしさ” 2008.09.14 傑作──。これはまちがいない。舞台となる「羽生蛇村」の〈空気感〉、プレイヤーや敵キャラクターの〈存在感〉の表現に、あらためてプレイステーション3の性能の高さを見ることができる。海外ドラマを観ているかのような趣向も秀逸。恐怖の舞台に実際に入り込んでしまったような感覚は、映画や小説では味わえないゲームな
『サイレン2』(ゲーム)──今回はホラーでないと思えばよい 2006.04.09 あらあら、これまたエライ親切になったでないの。簡単になったでないの。こりゃ楽しいわい──。本作をプレイしてみて、誰もが抱く感想はこんな感じだろう。たしかに、「倒した敵の武器を奪える」だの「ゲームオーバーになっても途中からやり直せる」だの、前作をプレイした誰もが「次回作では改善してほしい」と思
『バイオハザード 4』(ゲーム)──ルールの変更は「恐怖」ではなく「嫌悪」をもたらした 2005.03.21 これまた思い切った変更を試みたものである。客観視点は主観視点になり、武器はお金を貯めて商人から購入。シリーズの象徴であるゾンビの「ゾ」の字も出てこない。シリーズの基本となる<ルール>そのものを変えているのだから、タイトルは同じでも、まったく別のゲームとなっている。制作者の意図が「別のゲーム」
『天誅 紅』(ゲーム)──「時代劇」なのになぜかラテン系 2004.10.24 「敵の行動パターンを読み解き、発見されないようにしながら目的を達成する」というゲームといえば、『メタルギアソリッド2』『サイレン』などのタイトルが頭に浮かぶ。前者は“コメディ”、後者は“ホラー”だ。つまり、このタイプのゲームは、全体のテイストをいかようにももっていくことができるということ。で、『
『サイレントヒル 4 ザ・ルーム』(ゲーム)──ホラーゲームとしては佳作だがシリーズ最新作としては…… 2004.07.11 ホラーゲームとしては悪くない。不死身の敵「ゴースト」や、絶対安全だと思っていた場所が実はそうではなかったというどんでん返しなど、新鮮な恐怖の感覚を提示してはいる。だが、この「新鮮な恐怖の感覚」というのが問題なのだ。新機軸を打ち出した代わりに、シリーズを特徴づけていたもの(霧の立ち込める町の徘
『SIREN(サイレン)』(ゲーム)──ゲーム黎明期のパズルゲームのような雰囲気が漂うホラーアクション 2004.03.28 主に週末だけのプレイだったとはいえ、クリアするのに3ヶ月もかかってしまった。こんなことは最近では珍しい。長い付き合いだっただけに、言いたいことはいろいろあるのだけれど、今回は1点だけ述べておきたい。それは「何だか懐かしい香りのするゲーム」だということだ。敵の行動パターンを解析し、攻略法を