『サイレントヒル 4 ザ・ルーム』(ゲーム)──ホラーゲームとしては佳作だがシリーズ最新作としては……

ホラーゲームとしては悪くない。不死身の敵「ゴースト」や、絶対安全だと思っていた場所が実はそうではなかったというどんでん返しなど、新鮮な恐怖の感覚を提示してはいる。

だが、この「新鮮な恐怖の感覚」というのが問題なのだ。

新機軸を打ち出した代わりに、シリーズを特徴づけていたもの(霧の立ち込める町の徘徊、敵の接近を知らせるラジオの雑音など)がことごとく消えている。

同シリーズのプレイヤーが「暗黙の了解」として期待している要素が欠けているゲームに、「サイレントヒル」という冠が付けられている。これには疑問を感じてしまう。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


こちらの記事もどうぞ

  1. 『キューティーハニー』(映画)──「不自然さ」を突き詰めると「絵に描いたような」ヒロインが完成

  2. 「…させていただく」という言葉について書かせていただくけど勘弁していただきマンボでウッ!(歌:田中真弓)

  3. 『777─Best Of dream─』(CD)──ボーカリスト間の落差がさらに際立つ予想通り(?)の仕上がり

  4. 【謹賀新年】このブログを本にした『ぎゃふん』第3号がリリース!!

  5. お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──1日目:『プレデター』

TOP