「やる前に決めない」──はて? 何を「決めない」のでしょうか?
そのゲームがおもしろいか、つまらないのか、ということです。
とはいったものの、前回の「情報を集めない」と同様、これはなかなか難しい作業です。
そもそも、そのゲームをプレイするのは「おもしろそう」と思うからであり、「つまらなそう」と思ったら、購入しないわけです。
しかし、です。幸福なゲームライフを送るためには、ある程度の努力が必要なのです。
このブログでは、ゲームがおもしろいかそうでないかの根拠は、ゲームそれ自体ではなく、プレイヤーの中にある、という立場をとっています。
プレイヤー次第で、ゲームはおもしろくも、つまらなくもなる、ということです。
ゲームが作られている時点、完成した時点、工場から出荷した時点、雑誌やサイトに紹介記事が載った時点、お店に並んだ時点、ダウンロードサイトに掲載された時点には、そのゲームがおもしろいかどうかは決まっていません。
これらの段階では、ゲームは「おもしろい可能性」と「つまらない可能性」の両方を持っています。
プレイヤーがゲーム機の電源を入れ、スタートボタンを押したときにはじめて、一方の可能性が消滅し、おもしろいかつまらないかが決まるのです。
ゲームをプレイする前に決めてしまうと、本来もっていたはずの可能性がその時点で消滅してしまいます。
「やる前に決めない」とはそういうことです。
ゲームのおもしろさを決めるのは、そのゲームの開発者でも、メーカーの営業担当でも、ゲームショップの店員さんでも、ゲーム雑誌のライターでもない。
あなた自身なのです。
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