第3回で、「ゲームを否定しない。まずは受け入れる」ことが大切だと書きました。
では、与えられたゲームを盲目的に信じなければいけないのかといえば、そうではありません。それでは、主体性のない、ゲーム会社にお金を貢ぐだけの“信者”になってしまい、それはそれで幸せならよいけれど、たいていの場合は楽しくないでしょう。
もちろん、批判は必要です。要はやりかたなのです。
「つまらない」ゲームはもちろんですが、「おもしろい」「満足した」ものであっても、完璧なゲームは存在しないので、何かしらの欠点はあるはずです。
そこで、完璧なゲーム、そのゲームの本来あるべき姿、〈理想像〉のようなものを思い描きます。
「操作性が悪い」といえば、単なるいちゃもんですが、「ボタンを押したときに、〜のような表示が出れば遊びやすかった」など、改善案・代替案を提案してみます。
つまり、〈理想像〉と現実のゲームのギャップを埋めていくわけです。こうすることで、そのレビューでなされた批判は前向きなものになり、ひいては楽しいゲームライフにもつながるはずです。
いわば「ひき算」ではなく「たし算」をしていく。これがゲームレビューを書く際のポイントのひとつなのです。
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