藤本美貴『MIKI(1)』(CD)──このコは見た目ですごく損をしている

……という言葉は、たいてい不美人の方に言うものだが、藤本の場合は逆。「かわいすぎる」のだ。なんでこんな顔でこんな歌い方してんの?と戸惑ってしまうほど、容姿と歌に大きな隔たりがある。誰だって、絵に描いたような「アイドル」然としたアルバムだと思うだろ、フツー。もちろん、そういう楽曲も含まれているが、全体的なイメージとしては小悪魔……いや蠱惑魔か? たとえば、ごまっとうの「SHALL WE LOVE?」は、後藤真希と同じようにソロバージョンを藤本も歌っているのだが、まきりんの「寂しくないよ」が実は文字面とは反対に「寂しい」という気持ちが込められているのに対し、藤本は言葉通りの意味(「どうせ、次の人を見つけるもん」みたいな)だったりする。この「アイドル」と「小悪魔」との間を行き来することができるところが、ま藤本の魅力と言えるだろう。

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