このアルバムをお店に買いに行ったら、彼女がチアガールのような格好をしてパンチを繰り出している等身大パネルが置いてあった。
この時点でどこか違和感があったのだが、ライナノーツに載っている写真も、いかにも晴れ空の下で元気いっぱいに微笑んだものばかり。
ちがう、ちがう! 「ゴマキ」のイメージはこんなんじゃねぇ。「手を握って道を歩こう」「大丈夫きっと大丈夫」なんて言われても、まるで説得力がない。
やっぱり彼女の本領が発揮されるのは、「バカやろう」「溢れちゃう…BE IN LOVE」「寂しくなんかないよ」などといった哀しい女、薄幸の美少女を“演じる”とき。
その意味で「赤い日記帳(後藤Version)」がこのアルバムの白眉だ。
あか組4のときの同曲は、中澤裕子・信田美帆・ダニエルが“エロせくしい”なスパイスを加味し、後藤真希は無邪気に“エロかわいい”歌声を発していれば良かった。
しかし、今回は“エロせくしい”部分もひとりでやっている。
この成長ぶり。それを確認できただけでも、このアルバムの存在意義があったと言えるのでは。
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