第1作(リメイク版含む)→『コード:ベロニカ』からつながるシリーズ本流のストーリーであるからして、『バイオハザード』ファンとして、やらないわけにはいかない作品だ。
とくに出来が悪いわけではないし(いやむしろ完成度は高いと言える)、改善すべき点があるわけではない。
しかし、「大満足!!」と太鼓判を押すことを躊躇してしまうのもまた事実だ。
それは、近年の流行りのゲーム要素を巧みに取り入れてはいるが(そして、その要素を卒なくまとめあげている技量は買うが)、こと『バイオハザード』シリーズに関しては、「それでいいのか」と思ってしまうのだ。
思えば第1作目は、ハードの機能を最大限に活かした革新的なゲームだった。以降も、時代の最先端を本シリーズは走っていた。
でも、ここへ来て時代のほうが追いついてしまった。古参のシリーズのファンはそこに引っかかる。
くり返しになるが、ゲームとして欠陥があるわけではないし、他人にも自信を持ってオススメできるのは間違いない。
そこに「でもね…」と但し書きをつけなければならないのは、本シリーズがすでに“役目”を終えているからかもしれない……と、考えてしまうのは、ゲームではなく自分(プレイヤー)のほうに原因がありそうだ。
小難しいことは考えず、無邪気に遊んでいればいいのだ。しょせんはゲームなのだから。
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