『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』──ジョジョ・マニアは共感できることしきり

あれれ? なによ、なによ? 荒木先生がこんな本を書いてたの?──と驚きのあまり、そのままレジへ走ってしまった本です。

荒木飛呂彦先生といえば、もはや説明するまでもなく、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者。『ドラえもん』『サザエさん』などと同様に、世代を超えて愛されるマンガの描き手であります。
『ジョジョ』の愛読者は、すなわち荒木先生と同じ〈感性〉を持っているということでありますから、この本に書かれていることにはことごとく共感できるわけです。

ここで扱われているホラー作品は、ほとんど観たことがあり(すべて、ではないところに、われながら詰めの甘さを感じてしまうのですが)、個人的には荒木先生とのシンクロを堪能することができました。

また、『バオー来訪者』が『エイリアン』からインスパイアされたものであるなど、“評論者”というより“表現者”の視点から語られる部分には、「そうか、そういうことか」と目からウロコが落ちる思いを感じることもあります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


こちらの記事もどうぞ

  1. 『冬のソナタ』(テレビ)──これはラブストーリーではなくホラーサスペンスである

  2. dream『dream live 2003〜dream world〜』(DVD)──意外にも旧dreamの路線が受け継がれていた最新ライブDVD

  3. あけましておめでとうございます──祝!ぎゃふん工房10周年

  4. 〈FHR〉って〈A.T.フィールド〉のことじゃね?

  5. 松室麻衣『Destiny/LOVE-1』(音楽)──空腹は最高の調味料である

TOP