押井守『これが僕の回答である。1995-2004』(本)──「アニメ」だけでなく「人生」の作り方も書いてある

名実ともに日本を代表するアニメ監督である押井守氏のエッセイ集。本書で語られているのは、『パトレイバー』『うる星やつら』『イノセンス』といった具体的な作品の裏話であり、アニメ業界全体の問題点であり、映画監督、表現者としての喜びや苦悩だ。

だから、そういった話に興味のある人は、存分に楽しめることだろう。

しかしながら、アニメにまったく興味のない人でも、実は「人生」の道標を示した本として読むこともできるのだ。

とくに、「(絵コンテを)一日に必ず十枚は描く。そして、絶対十枚までしか描かない」という取り決め(P.257)は、本質の部分で、仕事の分野を問わず(学生の「勉強」も含めて)普遍的にあてはまることのように思う。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おしらせ

現在は〈ぎゃふん工房の作品レビュー〉gyahunkoubou.comにて更新しています。

こちらの記事もどうぞ

  1. 【声優学入門】なぜゲームは日本語吹き替え版にすべきか──深作欣二監督が語る

  2. 『光の雨』(映画)──事件を客観化して本質に迫ろうという狙いはわかるが

  3. 『レジスタンス3』──これこそほんとうの〈レジスタンス〉(=抵抗)

  4. 【字幕実況】アーシャといっしょにモンスターワールドIV[15]

  5. ZARD『Golden Best 15th Aniversary』(音楽)──十代、二十代の小娘には出せない、坂井泉水の女性ならではの包容力とやさしさ

TOP