猟奇的殺人事件があったらしい場所で、その猟奇的殺人をモチーフに映画を撮ろうとした女たちが、次々と殺されていく──。
設定、あらすじからして、どこかで見たような、ありふれたホラーを連想させおる。じゃが、「どこかで見たような」恐怖を味わいたくてこの作品を観ている、という気持ちがあることも否めん。その意味では、なかなかどうして楽しませてくれるではないか。
実際、劇中には「どこかで見たような」場面が連続していく。
しかしだ。決して飽きることなく、画面に引き込まれていくのは、人気グラビアアイドルを集めて、それなりに客の入りが見込めるホラーでも撮ろうという浮ついた態度ではなく、真面目にホラーを撮ろうという真摯な制作姿勢の賜物じゃろう。
見栄えのよい若い女優が出てくるのは、まさにホラーのお約束であり、出演アイドルたちが単なる客寄せにとどまっていないところは注目に値しよう。
作品のモチーフに「能」をもってきたのもよい。『スクリーム』のお面や、『13日の金曜日』のアイスホッケーのマスクとは比べ物にならないほど、「能面」が実に不気味に機能しておるぞ。
“『グロヅカ』(映画)──一見、安直──だが中身は真摯な制作姿勢に好感が持てる良質ジャパニーズ・ホラー” への1件のコメント
グロヅカ
[[attached(1,left)]] タイトルが意味不明だったけど、
そういう意味でありましたか、ウヒョ!?
7年前の事件だけかと思いきや、
他の事情も絡んできていて、
チョッと面白いかもしれない。
その7年前の映研のフィルムの方が怖いであります。
無言で能面というのは、ブルッ!?
ユウカ(福井裕佳梨)が、ナツキ(黒澤友子)と'…..