ニッポンという名の“シャングリラ”が滅亡──それを阻止するために我々はやってきた 2011.04.16 古今東西、数多くの物語で、「かつて栄華を極めたが今では滅びている文明」というモチーフが登場します。滅びの原因というのは、いろいろあります。戦争であったり、精神の荒廃であったり、それこそ大災害であったり。あまりに多くの作品で扱われる題材であるため、例を出すのも難しいのですが、『天空の城ラピュタ』な
むかし書いた「阪神大震災 ボランティア報告」をアップしてみた(2) 2011.04.09 ボランティアの2日目からの活動は神戸市の中央区から長田区に移り、「カンボジアのこどもに学校をつくる会」(JHP)という団体の活動として、「お風呂のサービス」をおこなう。この「お風呂」は、公園によく見られる、屋根がついた休憩場所を利用したものである。ここを青いビニールシートで囲み、風などでなびかな
むかし書いた「阪神大震災 ボランティア報告」をアップしてみた(1) 2011.04.02 1995年の2月9日から16日までの約1週間、私は阪神大震災のボランティアに参加し、そのときの体験談を自分のミニコミ誌に書きました。今回はその原稿をアップしてみます。何かの参考にしていただければ。「私たちの持っている制度や構造がほとんど機能しなかった時に」「誰もが予想しなかったほどの数の
バレた場合よりバレなかった場合のリスク──“ザ・カンニング問題” 2011.03.05 今は昔、『ザ・カンニング』というフランス映画があってだな、いいとも青年隊が……などと書き始めたんだけど、「デスマ」終了直後で消耗しきっているので、今回はたしなむ程度に。入試のカンニング問題に関しては、「これって、〈カンニング防止〉という試験監督業務の怠慢を隠蔽するために、むりやり犯罪に仕立てあげてな
歯医者さんで虫歯と「戦争と平和」をからめてみた 2011.01.22 本日は、歯医者さんに行ってまいりました。といっても、虫歯になったのではありません。私は10年ほど前から、半年に一度、定期メンテナンスのため歯医者を訪れるようにしています(歯医者からお知らせのハガキが来ます)。個人的な歯並びや食生活も関連するのでしょうが、どんなに一生懸命歯磨きをしても、メンテナ
まだまだお正月気分が抜けないので引き続き「戦争と平和」について考えてみた 2011.01.09 今年は、仕事始めの1日目から雑誌の校正作業というハードな幕開けでしたが、喉元過ぎれば三連休ということで、まだまだお正月気分が抜けません。といったわけで、引き続き今日も「戦争と平和」について考えてみます。1日目に、自分や他人の幸福を守るという〈目的〉を実現するための〈手段〉として日本国憲法が使えそうだ
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──最終日:藤子・F・不二雄「宇宙船製造法」 2011.01.04 お正月に考える戦争と平和シリーズ。最終日の今日は、14年前にもミニコミ誌で取り上げたことがあるのですが、藤子・F・不二雄先生のSF短編「宇宙船製造法」(『みどりの守り神』中央公論社に所収)をご紹介したいと思います。 (さらに…)
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──3日目:小林泰三「C 市」 2011.01.03 昨日は〈強盗論〉には「恣意的な状況設定」という問題があると述べました。では、恣意的でない状況設定、いいかたをかえれば、現実の世界に限りなく近いたとえ話とはどんなものか。今日はこれを考えてみましょう。 (さらに…)
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──2日目:『サイレン』 2011.01.02 他国に攻められたときのために軍隊を持っておくのは当然──というのが自衛隊(日本の武装)賛成論です。これをわかりやすくするために、「強盗に襲われたとき、抵抗せずになすがままにしろというのか。反撃するのは当然だ」といったたとえ話で説明されることがあります。これを仮に〈強盗論〉とでもしましょう。今
お正月は暇なので「戦争と平和」について考えてみた──1日目:『プレデター』 2011.01.01 お正月のように、普段の喧騒を離れ、まるで悠久の時間が流れているような、そんなゆったりとした精神状態のときには、せわしない日常では思い至らない、大局的かつ抽象的なことがらに思いを巡らせるのに絶好の機会となります。で、新年は「戦争と平和」という大仰なテーマに取り組んでみることにしました。 (さら