【死刑】なぜ法を守らなければならないか[パート5/5] 2012.04.04 3月31日の問題提起以来、大きな回り道をしてきました。今回はいよいよ「法治国家である以上、当然ながら死刑を執行すべき」という論理を検証します。 (さらに…)
【死刑】なぜ法を守らなければならないか[パート4/5]──ギュリ(KARA) 2012.04.03 昨日は、「何が大切で何が大切でないか」を見きわめることが重要であり、「価値には優先順序がある」ということがわかりました。これについてさらに考察を深めるために、KARAのプロモーション用ビデオ(PV)を収録したDVD『KARA BEST CLIPS』を鑑賞します。 (さらに…)
【死刑】なぜ法を守らなければならないか[パート3/5]──『古畑任三郎』 2012.04.02 一昨日・昨日と、「見た目の印象に惑わされず、本質を見きわめること」の大切さと難しさを見てきました。3回目となる今回は、フジテレビ系で放映された刑事ドラマ『古畑任三郎』を肴に、さらに〈モノを考えるための枠組み〉を作る作業に励んでいきましょう。 (さらに…)
【死刑】なぜ法を守らなければならないか[パート2/5]──福本伸行『無頼伝 涯』 2012.04.01 昨日は、「パッと見の印象に惑わされず、本質を見きわめることが大切」であることを学びました。 今回は、『カイジ』シリーズでおなじみ福本伸行先生の『無頼伝 涯』を題材に、「本質を見きわめる」ことの難しさを見てみましょう。 (さらに…)
【死刑】なぜ法を守らなければならないか[パート1/5]──『アリーmyラブ』 2012.03.31 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は3月27日、2011年に死刑を執行した国は中国やイラン、サウジアラビアなど20か国で、その人数は中国だけで数千人、そのほかの19か国で計670人以上に上る、という調査結果を発表しました。また、国連加盟国193か国のうち、日本を含めた175か国(9
東浩紀『一般意志2.0』──ネット上の〈知〉は〈一般意志〉になりえるか? 2012.03.24 ここは、「〈国家〉とはいかにあるべきか?」「理想の〈社会〉とは?」といった問いを考え続けているブログなので、「一般意志」という書名に惹かれてつい買ってしまいました。考えてみると東浩紀氏の著書を読むのは初めてであります。〈一般意志〉といえば、タイトルにあるとおりルソーの造り出した概念であるわ
死刑否定論者が考える「死刑肯定論」──『ジョジョの奇妙な冒険』にみる殺人に対する〈裁き〉 2012.03.17 このブログは死刑に反対の立場ですが、では否定論者があえて死刑を肯定する理論を構築するとどうなるか。今回はこれに取り組みたいと思います。これによって肯定論のメリット・デメリット、否定論のメリット・デメリットが見えてくるはずです。 (さらに…)
光市母子殺人事件で死刑判決──〈国家機能限界説〉と『サイレントヒル2』から死刑を考える 2012.02.25 山口県光市で1999年に起きた殺人事件について、2月21日に死刑判決が下されました。 このような報道を目にし、耳にするたびに、心が痛みます。なぜ、心が痛むのか、その原因を考えると、死刑判決の出されるような事件は凄惨であることがひとつ。もうひとつは、死刑という名の〈殺人〉が“正当に”行
橘玲『大震災の後で人生について語るということ』──世界は大震災の前から変わっていた 2011.08.06 この日本では、3.11を境に世界が変わった──というフンイキが漂っています。たしかに、これまで社会が抱えていた矛盾、齟齬、暗部が、瞬間的に、如実に、広範囲にわたってわれわれに突きつけられた、という意味では、その「フンイキ」を否定するつもりはありません。しかしながら、考えてみれば当たり前のこと
ビンラーディン氏殺害──憲法記念日にこんな事態が起こるとはなんたる皮肉!! 2011.05.03 5月3日は憲法記念日。一年に一度、日本国憲法について、国家のありかたについて思いを巡らせる日だとすると、多くの人たちにとって、その題材は東日本大震災になるはずでした。そんななか、飛び込んできたビンラーディン氏殺害のニュース。日本国憲法は、日本という国家のありかたを定めていると同時に、国際社会の理