BON-BON BLANCO『BEAT GOES ON』(CD)──dreamとBON-BON BLANCOの奇妙な関係──極めて私的なもの

それはそれは奇妙な話なのでございます。

BON-BON BLANCOなるガールズユニットを初めて知ったとき「なんかdreamと(新)キャラがかぶるなあ。これは強力なライバルになるに違いないぞ」と思ったものでございました。

このときはdream(新)さまたちも本格的な活動を開始する前でございましたから、このように“誤解”するのもいたしかたないことだと思っております。

dream(旧)の人数が増えたバージョン。順当に考えれば、これはすなわちdream(新)ということになるはずなのですが、実際のdream(新)はそうはならず、BON-BON BLANCOさまたちがこの「dreamの人数が増えたバージョン」を体現しているのでございます。

この点は、見た目の印象だけでなく、歌にもあてはまることなのでございます。

BON-BON BLANCOのボーカリスト・ANNAさまは、dreamのYUさまの音域とKANAさまの歌唱力を兼ね備えた感じの歌声でございます。

「dreamのYU+KANA」のようなボーカリストを世間では「藤本美貴」とも言いますが、ANNAさまは藤本さまよりもワイルド、ドスが効いているのでございます。

楽曲に耳を傾けてみると、さすがはコロムビアミュージックエンタテインメント株式会社さまというべきか、メロディアスな、何度聞いても飽きのこない、手堅い作りになっております。

とくに、アルバムの最後に収録されております「愛のナースカーニバル」は、今年のナンバーワン・ソングかもしれません。個人的には『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のスペシャルステージのBGM(作曲:中村正人)以来の衝撃でございます。

ただ、この「愛のナースカーニバル」、久しぶりに琴線に触れる曲なのでございますが、「新しいものに出会ったショック」というよりは「どこか懐かしい感じ」「潜在意識に眠っていたものを掘り起こされた感じ」を覚えるのでございます。このアルバムを聞く前に、どこかですでにこの曲に出会っていたのではないか、と思いを巡らせましたところ……。

思い出しました!

時はおよそ半年前、2002年12月26日まで遡ります。

その日は、dream(旧)としての最後のDVD『dream live 2002 “Process”』の発売日でございました。ところが、当日お店に赴いたときには、すでに売れ切れになっていたのでございます!

ショックでした。大変寂しい思いをしたのを覚えております。その日は仕方がないので、元気を出すために『スパイダーマン』を観たのですが、あの天下のサム=ライミさまでさえも、私の本来のテンションを取り戻すことができなかったのです……と申し上げれば、私がどのくらいガックリしていたかおわかりになるかと思います。

実は、その日は、DVDを購入する以外にも目的がございました。それは、店頭で放映される松室麻衣様からのメッセージを見ることです。DVDは手に入れることができませんでしたが、モニターの前に陣取り、麻衣様からのメッセージを今か今かと待っていたのでございます。

ところが、麻衣様からのメッセージはなかなか出てきません。その間、DVDのダイジェストが流れており、それはそれで結構なのですが、私としては工房に戻ってからじっくりと拝見したいと思っていたので、麻衣様がモニタ内にお見えになるまで、その場から離れることにしたのです。

そして、モニタの様子を横目でチラチラ見ながら、新譜コーナーなどを眺めていたのでございますが、そこで流れていたのが「愛のナースカーニバル」のプロモーションビデオだったのです。

その事実を、今日になって思い出した次第です。つまり、「愛のナースカーニバル」は、潜在意識の中にすり込まれ発酵し続けていた曲だったわけです。

dreamとBON-BON BLANCO。両者はレコード会社も違いますし、はっきり申し上げて客観的には何のつながりもございません。ございませんが、私の中では運命とも言える「関係」があるわけです。

dreamさまとBON-BON BLANCOさまがお互いを好敵手として切磋琢磨し、両者がよい方向に向かっていくならば、こんな嬉しいことはありません。長生きした甲斐があったというものでございます。

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