『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』──ジョジョ・マニアは共感できることしきり

あれれ? なによ、なによ? 荒木先生がこんな本を書いてたの?──と驚きのあまり、そのままレジへ走ってしまった本です。

荒木飛呂彦先生といえば、もはや説明するまでもなく、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者。『ドラえもん』『サザエさん』などと同様に、世代を超えて愛されるマンガの描き手であります。
『ジョジョ』の愛読者は、すなわち荒木先生と同じ〈感性〉を持っているということでありますから、この本に書かれていることにはことごとく共感できるわけです。

ここで扱われているホラー作品は、ほとんど観たことがあり(すべて、ではないところに、われながら詰めの甘さを感じてしまうのですが)、個人的には荒木先生とのシンクロを堪能することができました。

また、『バオー来訪者』が『エイリアン』からインスパイアされたものであるなど、“評論者”というより“表現者”の視点から語られる部分には、「そうか、そういうことか」と目からウロコが落ちる思いを感じることもあります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


こちらの記事もどうぞ

  1. とうとう〈バイツァ・ダスト〉が発動!!──東京都青少年健全育成条例改正案が成立

  2. 【字幕実況】アーシャといっしょにモンスターワールドIV[08]

  3. まずは受け入れる──ゲームをより楽しむためにレビューを書こう![3]

  4. 『君の望む死に方』──舞台設定は特殊だが正統派の本格推理ショーが堪能できる

  5. 斎藤貴男『私がケータイを持たない理由』──やっぱりここらで立ち止まって考えたほうがいいよな

TOP