石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』──これまた「推理ショー」の見事な舞台装置

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「推理ショー」を行なうための魅力的な舞台装置を用意する。その手腕は他の追随を許さない。
このブログでは石持作品をそう評してきた。
今作は、ご多分に漏れず「推理ショー」が堪能できるわけだが、何か事件が起こるわけじゃない。気が置けない仲間たちが酒と肴を楽しみながら、“人間関係”の機微について、ちょっと論理を働かせるだけだ。
とはいえ、これも立派な「推理ショー」には違いない。
何も人を殺さなくても、「魅力的な舞台装置」は作れる。それを証明した逸品といえる。
最後のどんでん返しも、実にあざやか。

【Rのつく月には気をつけよう】
石持浅海
祥伝社文庫
¥600

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