〈アジェンダ・セッティング〉(仮)とは?──「もんだい問題」ぱーと3

たとえば「地デジ対策」について
いろいろ悩んでいるとしよう。
「新しくテレビを買うのか」
「そんなお金はないから、とりあえず安いチューナーでしのぐか」
といったかんじで、誰もが、遅かれ早かれ
この〈問題〉について考えなければならないときがくる(きた)はずだ。
だって、世間では「地デジ対策どうする?」って騒いでいるわけだし。
だが、しかし──。
ここで冷静になって、
立ち止まって、
自分の胸に手をあてて
よく考えてみよう。


そもそもテレビって見なけりゃいけないのか?
アナログテレビが見れなくなる?
じゃあ、テレビなんて見なけりゃいいじゃん。
退屈だっていうならニコニコ動画を見りゃいいじゃんby二コ厨
こんなふうに、
あることがすでに決まっているものとして
〈問題〉を考え始めてしまう
ことを
このブログでは
アジェンダ・セッティング(問題設定)〉(仮)
と呼ぶことにした。
まあ、「もんだい問題」の一種といえる。
「地デジ対策」のようなどーでもいいような〈問題〉であれば、
〈アジェンダ・セッティング〉をされたとしても
人生にたいした影響はないかもしれない。
(それなりに出費はあるかもしれないけど、
長い人生、46億年の地球の歴史から見れば、些細なことだ)

だが、新聞やテレビで報道されるような“大問題”で
これをやられた日にゃ、影響度は大きい。
そして、まさに〈アジェンダ・セッティング〉を仕掛けてくる
張本人が新聞やテレビなどの報道である、というところが
〈アジェンダ・セッティング〉症候群ともいうべき病の
根深いところで。
ところで、このブログの造語である〈アジェンダ・セッティング〉
と似た言葉に〈パロティング〉がある。
「パロット(parrot)」は「オウム」、
「パロティング」はいわば「オウム返し」
つまり、新聞やテレビの報道の意見に対して
深く考えずに同調する、というような意味だ。
〈アジェンダ・セッティング〉も
目指すべきところはこの〈パロティング〉と
似ていると思うのだが、
〈アジェンダ・セッティング〉は
〈パロティング〉よりももっと意味は小さい。
〈アジェンダ・セッティング〉が意識しているのは
あくまで「意見」の入口部分。
まさに「問題意識」を持ち始めるという初期段階の話だ。
「新聞やテレビのニュースを鵜呑みにしないぞ!」
と社会問題に対する意識の高い人であっても、
その「問題」について考えている時点で
すでに〈アジェンダ・セッティング〉のワナに
はまっているわけだ。
じゃあ〈アジェンダ・セッティング〉のトラップに
かからないためにはどうするか?
有効な答えはまだ見出せていないけど、
〈アジェンダ・セッティング〉というものがあることを知り、
「これは〈アジェンダ・セッティング〉なのではないか?」
とちょっと立ち止まって考えてみるだけでも効果はあると思う。

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