ゾンビに人権はあるか?[2]──レオンは侵略者? 2012.04.26 ゲーム もし仮に、われわれが「ゾンビ」(ガナード)に襲われたとして、自分の身を守るために発砲し、なおかつ相手を死なせてしまった、としたらどうでしょうか。そもそも銃を持つことが違法かもしれないのですが、そうだとしても〈人権〉(FHR)の問題は生じません。〈人間〉と〈ゾンビ〉の間には〈FHR〉は成り立た
ゾンビに人権はあるか?[1]──『バイオハザード4』から〈真実〉を見つける 2012.04.24 ゲーム 〈ゾンビに人権はあるか?〉──ほとんどの人にとってまさに「どーでもいいこと」だろうと思います。『バイオハザード』ユーザーでさえも、関心を払うことのない問いかけでしょう。しかしながら、テレビゲームという虚構の世界にも、〈真実〉や〈理(ことわり)〉が含まれている場合があります。それは、このブログ
【声優学入門】もしも『バイオハザード4』の日本語版を作るとしたら? 2012.04.22 ゲーム 『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』の発売が4月26日に迫りました。2月19日のエントリーで、日本語版のキャストをいろいろ想像したのですが、いよいよその答え合わせができる日がくるわけです。今回は、ソフト発売を記念して、シリーズでも人気の高い『バイオハザード4』の日本語版を作ると仮定して
石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』──これまた「推理ショー」の見事な舞台装置 2012.04.19 書籍・雑誌 「推理ショー」を行なうための魅力的な舞台装置を用意する。その手腕は他の追随を許さない。このブログでは石持作品をそう評してきた。今作は、ご多分に漏れず「推理ショー」が堪能できるわけだが、何か事件が起こるわけじゃない。気が置けない仲間たちが酒と肴を楽しみながら、“人間関係”の機微について、ちょっと
【声優学入門】青野武氏が逝去──堀内賢雄さんとのコンビが印象的 2012.04.17 映画・テレビ 声優の青野武さんが4月9日に亡くなりました。私たちはまたひとり偉大な声優さんを失ってしまいました。心よりご冥福をお祈りします。さて、青野さんといえば、wikipediaなどをみればわかるとおり、その出演作品は数えきれません。個人的には、最近の出演作として『メタルギア・ソリッド』シリーズの
【戦争と平和】『バトル・ロワイアル』を見ながら〈集団安全保障〉を考える 2012.04.15 映画・テレビ 最近の注目の話題といえば、北朝鮮とミサイルの問題でしょうか。まさに〈戦争と平和〉に関わる重大事だけに、このブログの守備範囲といえます。しかし、〈戦争と平和〉の問題を論じる際には、〈死刑〉と同様に、あらかじめ〈モノを考える枠組〉を作っておく必要があります。そうしないと、「ミサイルが飛んでき
【声優学入門】『名探偵コナン』の世良真純のキャスティングに腰が抜けました 2012.04.13 映画・テレビ 少し前の話になりますが、アニメ『名探偵コナン』に世良真純という新キャラクターが登場しました。第一声を聞いたとき、声優さんが女性であることがわかったので、「男の子のように見える女の子(最初はみんな男の子と勘違いしてしまう)」であることは見抜けました(後出しジャンケンのようで恐縮ですが)。
鈴木光司『エッジ』──角川ホラー文庫で出さなければ… 2012.04.11 書籍・雑誌 角川ホラー文庫である。にもかかわらずまったく怖くない。「ホラー文庫だから怖くなければいけない」などとケツの穴の小さいことはいいたかないが、しかしところどころに「おっ、怖くなってきたぞ」と感じさせる部分があるだけに始末が悪い。鈴木光司といえば『リング』。これも角川ホラー文庫であったが、まったく
【死刑】自分が殺されても賛成・反対できるか? 2012.04.09 死刑 このブログで考察の対象にしている〈三角頭〉論は、乱暴にまとめるなら「裁くのは自分自身だから死刑は正当化される」というものでした。〈三角頭〉や〈インクイジター〉は、現実世界には存在しえないため、実際は「殺人という〈罪〉を犯してしまったときのために〈法〉を整備しておく」という対応になります。〈法〉を作る
『死刑』──賛成派・反対派のどちらでも参考になる 2012.04.07 書籍・雑誌 ここ1週間ほど〈死刑〉について論じてきましたので、ここで〈死刑〉を考える際に参考になりそうな本をご紹介します。書名はそのものズバリ『死刑』。著者は読売新聞社会部です。先日のエントリーなどで批判の対象にしているとおり、『読売新聞』そのものは死刑賛成論者だと思われます。では、この本がバリバリ