ロシアン・レッド『フエルテベントゥーラより愛をこめて』──ひと足はやく春の兆しを感じさせるギターの調べ 2011.12.24 音楽 スペインのシンガー・ソングライターなのに「ロシアン・レッド」という名前で、歌っているのは英語だ。まさに「音楽に国境はない」を地でいくCDアルバム。しかも、「タランティーノ」などというタイトルの楽曲もあり、タランティーノといえば、もうあの人しか思い浮かばないわけで、ボクたちの感性との親和性も高い
このブログを〈本〉にした『ぎゃふん』第3号が2012年1月1日にリリース! 2011.12.18 おしらせ このブログのコンテンツを紙の〈書籍〉としてまとめた『ぎゃふん』第3号が完成しました。8888(パチパチパチパチ)今回は〈年賀状〉と〈ミニコミ誌〉との“禁じられた融合”ということで、2012年1月1日にお届けしようと考えています。例年、個人的に年賀状のやりとりをしている方々には、勝手にリストアップした
ぎゃふん工房の“ニューアルバム”『ぎゃふん』第3号リリース!! 2011.12.17 未分類 『ぎゃふん』は、ソロプロジェクト・ぎゃふん工房が2001年より発行しているミニコミ誌です。そう。10年間で3冊しか発行されていないというスローペースであります。その理由は、雑誌のタイトルや工房の名前から想像していただければと(つまり「負け犬」が…ゴニヨゴニョ)。『ぎゃふん』第3号は、〈アナロ
KARA『KARA BEST CLIPS』──感謝する。その暴力的な愛おしさに 2011.12.11 音楽 ★テーゼ1★ ビデオクリップは暴力的であるこのブログを初期のころからお読みの方はご存知かもしれないが、ここは「歌って踊るおねいさん取扱店」でもある。ところが、ここ数年は、その手の作品をほとんど取り上げていない。なぜか。年齢的な嗜好の変化もあるかもしれないが、「暴力的な表現」のインパク
【声優学入門】「ルパン三世」新キャスト──山ちゃんが一番違和感があった理由とは? 2011.12.04 映画・テレビ 12月2日放送の「金曜特別ロードショー ルパン三世 血の刻印〜永遠のmermaid〜」で、銭形警部、峰不二子、石川五ェ門のキャストが一新された。事前に発表されていた、 銭形警部:山寺宏一 石川五ェ門:浪川大輔 峰不二子:沢城みゆきという配役を見て思ったことは、「山ちゃんならまったく問題な
石持浅海『耳をふさいで夜を走る』──今回の推理の対象は殺人ではない 2011.12.03 書籍・雑誌 〈推理ショーが堪能できる王道ミステリー〉これまで読んだ石持作品に対して、このブログではそう評してきた。今回もそれは間違いない。となると、ふつうなら“自己模倣”“二番煎じ”などといった評価も可能なはずだ。でも、これはそうじゃない。殺人事件が起こる。その殺人犯が主人公。これは珍しくない。そし
西村寿行『去りなんいざ狂人の国を』──サリン事件でわかったこともたくさんある 2011.11.26 書籍・雑誌 今週の大きなトピックのひとつが「オウム裁判すべて終結」でしょう。マスコミなどでは「裁判は終結したが謎は残る」という論調が主流のような印象があります。たしかに、一理あります。〈謎〉は残っているでしょう。一連の事件の〈謎〉は、究極的には〈人間〉や〈社会〉という存在そのものが持つ〈謎〉であって
『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』──こんなにおもしろいゲームを作っちゃダメ! 2011.11.20 ゲーム 前作『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』は、名実ともにPlayStation3ソフトの中で頂点に立つと断言できる。これを超えるのはやはり『アンチャーテッド』でしかあり得ないのか──。と書き始めたところで、「ちょっと待てよ」と思う。「超える」とか「超えない」とか、もはやどうでもいいのではな
西澤保彦『殺す』──どうしてこんなトリッキーなことするのかなあ 2011.11.13 書籍・雑誌 ……というのが読後の感想(ファースト=インプレッション)。女子高校生の連続殺人事件。発見される遺体はすべて全裸。性的暴行の痕跡はないが、なぜか靴下だけが全員持ち去られている──。全体のテイストは絵に描いたような警察モノ、オーソドックスな推理小説。『収穫祭』と比べれば強引さはあまりないので、「
【声優学入門】『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』──プレイする前にまずはキャスティングで楽しもう 2011.11.06 ゲーム もう30年近く声優マニア、ゲームマニアをやっていますので、機会を見つけて、マニアとしての作品体験にもとづいた記事をちょこちょこ書いていきたいと思います。声優マニアといっても、私の場合はどちらかといえば「アニメ」ではなく「洋画の吹き替え」寄りです。ゲームはどちらかと言えばアニメのほうが親和性が高い