光市母子殺人事件で死刑判決──〈国家機能限界説〉と『サイレントヒル2』から死刑を考える 2012.02.25 ゲーム 山口県光市で1999年に起きた殺人事件について、2月21日に死刑判決が下されました。 このような報道を目にし、耳にするたびに、心が痛みます。なぜ、心が痛むのか、その原因を考えると、死刑判決の出されるような事件は凄惨であることがひとつ。もうひとつは、死刑という名の〈殺人〉が“正当に”行
【声優学入門】『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』──日本語版キャストがわからずモヤモヤする 2012.02.19 ゲーム 先日のエントリーで、「『バイオハザード6』には日本語吹き替え版は搭載されないだろう」と書いたところ、『オペレーション・ラクーンシティ』は日本語でも楽しめるようで、『6』もそうなる可能性が高まりました。で、『オペレーション・ラクーンシティ』には、シリーズの主要キャラクターが(本作では本筋ではないも
『ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男』──「天才」とは何をどのように“努力”することなのか? 2012.02.12 書籍・雑誌 「天才は1%のひらめきと99%の努力」と言ったのは、たしかエジソンだったかと思いますが、この「努力」の意味が長い間わかりませんでした。 いったい何をどのように「努力」すればいいのか。さて、ジェームズ=キャメロンといえば、もちろん“勝ち逃げ”“売り抜け”のハリウッド映画監督なわけですが、彼を見てい
LMFAO『Sorry for Party Rocking』──元気が出てくる。カラ元気、かもしれないけど(爆 2012.02.04 音楽 後出しジャンケンのようで恐縮ですが、昨年の秋ごろ「PARTY ROCK ANTHEM」を聞いて、「お! これは」と思い、CDを買おうかどうか迷っているうちに年が明けてしまい、昨年のナンバーワンになったと知って、あわてて購入した次第。普段は手を出さないジャンルですが、もちろん嫌いじゃない。わけも
【声優学入門】クリスとジルの日本語版キャストがハマりすぎて怖い──『バイオハザード リベレーションズ』 2012.01.28 ゲーム ニンテンドー3DSを持っていないので、あくまでオフィシャルサイトでトレーラー映像を見た感想なのですが──。クリスとジルの日本語版キャストがあまりにハマりすぎて笑った……いや怖すぎる。 これはニンテンドー3DSの購入を本格的に検討しなければならない事態だ!今回は、当然ながらゲームのレビューでは
倉木麻衣『OVER THE RAINBOW』──神の視点からこの世のことわりを語る 2012.01.22 音楽 倉木麻衣のアルバムを買ったのは、『If I Believe』以来、約9年ぶりとなる。昔なじみに久しぶりに再会した。そんな心境だ。かつての歌声は「ウィスパー・ボイス」といえば聞こえはいいが、悪く言えば声が内にこもる感じがあった。楽曲もよく、歌唱力も劣っているわけではないだけに、もったいないと思
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』── またしてもテレビゲームのほうが勝ちなのか!? 2012.01.15 映画・テレビ 異星人からの侵略に立ち向かう兵士たちの姿を淡々と描く。淡々と──つまり、安っぽいヒューマニズムを振りかざさない製作姿勢には好感が持てる。あくまで主人公とその部隊に焦点をしぼり、マクロ的視点からの描写を切り捨てたことで、臨場感やリアリズムが増すことになった。ただ、これだったら「主人公の動かせる
『24 -TWENTY FOUR- シーズン7』──情を引きずらないから心に残る 2012.01.07 映画・テレビ 『24』シリーズは、理不尽、不条理が次々と登場人物に襲いかかる物語だ。しかし、シリーズも7作目ともなると、心まで喪失したかに見える主人公ジャック=バウアーには、もはや失うものは何もなく、どんなに困難な状況に追い込まれても、〈過酷な試練〉にはなり得ない。だから、その残酷な運命は、シーズン7のヒ
【謹賀新年】このブログを本にした『ぎゃふん』第3号がリリース!! 2012.01.01 おしらせ あけましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いいたします。さて、先日お知らせしましたとおり、このブログを〈本〉にした『ぎゃふん』第3号が本日リリースでございます。『ぎゃふん』第3号は紙媒体の〈アナログ版〉と、PDFファイルの〈デジタル版〉があります。 〈デジタル版〉は、下記のサイトで